◼️イザベル・ユペール氏の怪演〜!!◼️
国立音楽院の厳格なピアノ教授、エリカを演じたイザベル・ユペール氏〜
表情の動かないエリカ役が見事でした〜
過干渉で厳格な母親に育てられ、未だに過干渉な母親と一緒に住むピアノ教授のエリカ。
母親との共依存関係から抜け出せないエリカは、社会的地位は高いものの、心が全く育っていません。
母親との関係が厳しすぎたことで、人との心の交流に対して、心を閉ざしてしまっています。
もちろん、恋愛もしたことがありません。
母親との関係より、自称マゾヒストとなるが、彼女の場合、自己完結型であり、本当の意味でのマゾヒズムを味わったことがない。
そんな中、中年女性になって初めて純愛というものに出会い、エリカは戸惑いながら、感情というものを味わうことになる…
ここまで変態な女性に会ったことはないですが(笑)、DVを受けがちな女性が受診することは多いです。
◼️発達障害との鑑別が時に難しい〜◼️
ここまで過干渉、厳格な母親に育てられると、複雑性PTSDなどトラウマ関連障害も疑われます。
病態がASDやADHDに似た症状を来す為、発達障害との鑑別が難しくなります。
ピアノ教師、エリカを演じたイザベル・ユペール氏の表情の動かなさは、ASDを連想するものでした〜