ゲリラ的に声優を変更し物議を醸し出した風魔一族。声が違うと云うだけで正直不当な評価を得ていると思う。
この声優陣も全然悪くないもん。
ルパン／古川登志夫（アタル・ピッコロ）
次元／銀河万丈（ギレン）
五ェ門／塩沢兼人（マクベ）
不二子／小山茉美（アラレちゃん）
銭形／加藤精三（星一徹）
個人的には山田康夫のルパンの方がどんどんデフォルメが加速してたし、抑え気味な古川ルパンの方がシックリきてた。小山不二子ちゃんもスゲー合ってたと思う。
何より当時は東映動画系の実力トップクラスだったテレコムによる制作だけあって、動く動く！
絵が動くというアニメーション本来の楽しみが最も味わえるルパン作品でしょう！伝説となった温泉旅館内でのフィアット500とパトカーのカーチェイスの動画の凄みよ。
物語も単純に面白い。冒頭での五ェ門の結婚、ルパンが死んだと思い込んでいる住職になった銭形など、シリーズ物の設定としてはアレンジも効き過ぎているのでファンの抵抗が大きかったのも事実。だが、それを差し引いてもルパンのアイデンティティが極めて高い作品だとも思うのだが…。
グリーンジャケットだが車に赤ジャケが積んであるとか、マニア的小ネタも多い傑作。
