湿疹

鶴は翔んでゆく/戦争と貞操の湿疹のレビュー・感想・評価

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久々に観た 早朝の霧に包まれる恋人たちをさらう激流のようなカメラワーク、その激流の中で待つことの切実さ、ロングショットで突き放された表情の痛々しさ、激しい時間や空間の流れと並走せんとする主人公の力強さ、なんか全然言語化できないけど涙なしには見れない 汽車とともにワンショットで全力で走ったあとにカメラが線路に墜落するところとか、とにかく演出が圧巻 時代がこれだけ目まぐるしく回っているのなら、カメラもまた回ればよい 
付録のインタビューでアレクセイ・バターロフが「映画の出来は監督、撮影監督がどのように撮るかが決めるのであって、我々俳優の演技は素材に過ぎない」といった旨のことを言っていて、国民的スター俳優がそんなモダニズム作家みたいなこと言うの本当にすごいなと思った 
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