モナコさんの映画レビュー・感想・評価

モナコ

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乾いた人生(1963年製作の映画)

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あまりにも大きな力による理不尽な暴力に対しなすなけなしの抵抗、踏まれた足をどけること、それはもはや抵抗でなく、身体的反射の身振りですらあるのかもしれない……が警笛を呼び「はじまり」の暴力となること、こ>>続きを読む

飼育(1961年製作の映画)

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観た人はこれ字幕なくてわかるのか? 周辺者、部外者に汚れを押しつける、危険なものはすべて外からやってくるとする排他的なイエ制度が支配する農村で、ここまで問題が明確にも関わらず、なぜそのイエの制度のもた>>続きを読む

ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

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前回死人が精霊になって帰ってくるあたりまでしか観れなく再挑戦してみた 案外静かな森一辺倒でもなく、タイムマシンで到達した未来を静止した写真とモノローグだけで語ったり、カメラがずっと水中に潜ってたり、面>>続きを読む

ハムレット(1964年製作の映画)

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こんな上質なハムレット映画があったのか 白い壁に主役のようにうつる影も影そのもののような真っ黒な衣装を着た人の写し方も意匠が凝られていて流石に画作りが贅沢 “Быть или не быть”(ロシア>>続きを読む

ピロスマニのアラベスク(1985年製作の映画)

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ピロスマニの絵の戯画的な人物や動物を切り取ってコラージュして、ひとつのからくり装置を作ってしまうのはパラジャーノフにしかできない 作風は完全に監督のそれだけど、ピロスマニに対するただならぬ敬意を感じる>>続きを読む

インタビュアー(1978年製作の映画)

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主人公がめちゃくちゃチャーミング 仕事、家庭の忙しなさから離れて一時の投げやりな眠りに落ちるとき、思わず一緒に固唾を飲んで見惚れてしまう ロングショットで映るトビリシの通りの空気感も素敵 いいもの観た

ブバ(1930年製作の映画)

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コーカサス山岳ダイナミズム! 『現代の英雄』の世界ってこんな感じだったんだろうか かっこいい映画だったな

ナイロンのクリスマスツリー(1985年製作の映画)

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ただただ乗客と一緒にイライラさせられる全然進まない大晦日のトビリシから地方へ向かう高速バスの話 「遅れるかどうかなんて知るか、天に聞いてくれ」がずっと続く ロシアとか旧ソ連行ったことない人にとっては不>>続きを読む

ハバルダ(1931年製作の映画)

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この人がのちに『ベルリン陥落』を撮るんですよと言われてもなんとなく納得してしまう感じ(当時の混乱をひとまず投げ出したまま記録しておくというのが今作の意図らしいが、イデオロギーの認識区別が軽薄な感じはす>>続きを読む

孤独な声(1978年製作の映画)

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「死は他県に引っ越すようなものだろう 行き先は地上でなく水底にあるがね」
映画大学の卒業制作のために作られた長編第一作らしいが、手腕もテーマも円熟していて本当に素晴らしい 色、質感が極端に異なる映像を
>>続きを読む

幸福の設計(1946年製作の映画)

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結果はどうであれ可能性を見せつけられることの残酷さ、つらさよ 全体的にスピーディーだけど色気がある ピアノの調律をBGMに事実が発覚するところとかすごい どんなに派手に周囲を破壊しながら殴り合ってもや>>続きを読む

パッション(1982年製作の映画)

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人間は物語よりも前に生きなければならない、との通り色んな次元の話を脱線させつつも緩急があって面白かった

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

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日本語字幕のセンスがすごい 後半は笑えないけど前半はただのリズミカルな公立中学校

サロメ(2002年製作の映画)

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アイーダ・ゴメスは素晴らしいが演出と映像は……ヨハネの首本物じゃなくていいし舞踊のドキュメンタリー風映画なのにわざわざ小道具のナイフアップにしてシャキーン!とかやらないほうがいいでしょ

レイジング・ブル(1980年製作の映画)

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「負けろ」の指示が出るまで今までの勝利の道程が八百長に塗れてて、しかも勿論本人もそれを含み置きにしてたことがわからない展開すごくない? 家のこと、人間関係のこと、何もかもスローで退屈そうだけど、試合だ>>続きを読む

ボストン市庁舎(2020年製作の映画)

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広大な新自由主義の国で地方政府の民主的な機能がどれほど大事なのか、またいかに色んな人の努力や対話で成り立っているのかが垣間見える どんな場でもこれだけ会議の目的、論点、対処が具体的なのは本当にすごいな>>続きを読む

マリア(1975年製作の映画)

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ソクーロフ最初期の記録映画 1978年の農村の働く女性マリアの生活の記録映像を現在の時制で描いたあとに、九年後のマリアが去ったモノクロの村で村人たちと一緒に過去として振り返る独特の構成

燃え上がる生物(1963年製作の映画)

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ジョナス・メカス「彼こそは上品さのひとかけらもない高い水準の芸術を映画のなかで実現した最初のひとである」⇦本当かよ って感じで観てたけど、63年のアメリカだし、スミスのこういう観念性が微塵もない諸性合>>続きを読む

エレナの惑い(2011年製作の映画)

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やたら長回しロングショットなのに話が妙に直線的で、語りの方法や速度は普通の映画とさほど変わらない現代映画ってあるよね、という典型だった 死に際に老いた父が「お前がよく見えない」って娘に言って、実際に娘>>続きを読む

終電車(1980年製作の映画)

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物語に敷いている背景のそれ自体の大きさ、重たさ、広がりにたいし全体的にミニマルな感じはなんなんだろう
「あなたの内には二人の女性がいますね」「どっちもあんたとは寝たくないわ」⇦あざといけど好き

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