SAKA

プレステージのSAKAのネタバレレビュー・内容・結末

プレステージ(2006年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ノーラン監督特有の映像の時間系列が入り乱れ、
種明かしはキチンとなされているが、見ている者にはすぐには分からず、観客に謎解きの挑戦状を突きつける傑作。
点を巻いて束ねる演出は見事だが、途中意識が飛んでいってしまう人も多いでしょう。

原作が有るということだが、双子が瞬間移動マジック舞台だけでなく私生活でもしょっちゅう入れ替わってるというアイデアと映像化は予想はできるものの、そこに至る演出が巧妙だった。

そしてなんと言っても、離れた場所にコピーを作るテスラ氏によるマシーンが、この手の作品で突然のSFな点(しかけなし)加えて、冒頭の数多くの帽子の映像、転送に失敗と思わせておいてネコ2匹の声と姿でどんでん返し・コピー誕生を匂わす展開が上手い。
例えば随所に挟まれる小鳥が消えてまたプレステージとして別の場所から現れる映像、この残酷な種が明かされ、これがダントンの瞬間移動芸のモチーフになっている等…

英国で19世紀末とは言えほぼ証拠無しで死刑には、説得力あまり感じないところと、テスラのコピー生成という能力は正直歯がゆいが、それ以上に引き込まれる脚本と演出だった。
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