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残菊物語のTheylivebynightのレビュー・感想・評価

残菊物語(1939年製作の映画)
4.5
今は亡き加藤幹郎が、この映画における切り返しショット(のあまりの少なさと、ひとつのシーンへの集中)、船のシーンの仰角ショットについて示したことをよく覚えている。が、これほど感動的だったことは覚えていなかった。このヒロイン像に惹かれるなどと、今日では誰も言えないし、尽くしすぎなのだが、それでも涙した。

身分違いの女の支えでドサまわりを続ける名門出の歌舞伎役者が、力をつけて表舞台に返り咲くが、家柄の差ゆえ女は姿を消す。再会が叶ったとき、女は病に倒れる。
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