残菊物語の作品情報・感想・評価

「残菊物語」に投稿された感想・評価

穂洋

穂洋の感想・評価

3.5
溝口作品は未見であったが、余りにも画と音が悪いのとあからさまな長回しの多用とで気が滅入ってしまった
レールやクレーンを用いた独特なカメラ回しと完璧に作り込まれたセット美術には日本映画界の巨匠の圧倒的力量を感じた
nnn1909

nnn1909の感想・評価

4.1

このレビューはネタバレを含みます

とてもよいレビュー
https://www.google.co.jp/amp/s/sentence.exblog.jp/amp/12450066/
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

4.0
「残菊物語」
流石に76年前の画質はBDでも厳しいものがあるが作品は極上である。映画が2時間を超える頃、歌舞伎の大演出の舞台が披露されるがマジでカッコ良すぎる。本作がなぜ日本同様に西洋で多大なる影響と人気、評価されているかが存分に堪能、味わえる素晴らしいの一言に尽きる溝口の大傑作だ。
Kazu

Kazuの感想・評価

5.0
ワンシーン・ワンカットの長回しが役者の演技と完全にマッチし、適度な緊張感と没入感を生み出している。
一人の女性と出会うことで意欲と生きがいを見出した歌舞伎役者が、その女との身分違いのせいで家を追われ苦労する前半。しかし後半にいよいよ役者が大成するものの、女は今までの苦労のせいで病に伏してしまう。
下手するとメロドラマ的になってしまいかねないストーリーなのに、なぜか崇高な何かに触れたような感じがしてならない。主演2人の演技と溝口の演出が画面に完璧な調和をもたらしているからだろうか。
今まで観た溝口作品で一番好きだ!
nagaoshan

nagaoshanの感想・評価

4.7
溝口健二監督作品!

大根役者の二代目・尾上菊之助、義父の五代目菊五郎の威光で名声があるのに調子に乗って、周りから陰で馬鹿にされていた。

使用人で乳母の若いお徳さんに諭されるように芸を批判されて、心の底では気づいていた事を指摘され始めて面と向かって言われた本音に嬉しさと、淡い恋心が二人に芽生えていく…

芸に精進していく役者と彼を支え続ける女
の物語…

傑作‼️です(^^)

素晴らしすぎます!Blu-rayで字幕付きで観たので、昔の邦画特有の辛い台詞も補填出来て良かった。

歌舞伎を観に行って事は一度ありますが、その時の感動が蘇りました(^_^)

唯一の理解者である女と芸人の漢の成長の姿を溝口監督は見事に素晴らしいカメラワークと共に描き切っています‼️

満点💯は再鑑賞にとっときます!
良か映画‼️
本作がまず1939年という戦前の日本で作られたこと自体が驚きで、このような実験的な長回し映像を当時溝口健二監督がやっていたとするとアメリカ、フランス以上に邦画は前衛的だったんだなと思う。

内容はよくある悲恋ものだが、女形の尾上菊之助を演じた花柳章太郎さんが飄々とした演技で素晴らしい。女優陣も素晴らしく品がある。決して映像の美しさだけではない、溝口ならではの冷徹な視点で描かれた人間ドラマとしても超一級の作品だと思う。

日本が世界に誇る監督は黒澤明、小津だけではないね。
一般人

一般人の感想・評価

4.8
溝口の中でも好きな方。映画内歌舞伎。
長回しが凄いが、なにより切り返しの少なさに驚く。あとはスイカ。
主演の二人が演じる「お徳」と「菊之助」がまっすぐで思った事に誠実で本当に良いキャラクター。 二人の会話シーンとか顔が影で見えなかったりするのに二人の心情が伝わってくる。凄い
歌舞伎の御曹司・菊之助と女中・お徳の身分違いの悲恋と菊之助の成長を描く。

最近は復刻版やリマスターなどで何十年も前の作品も綺麗な映像で見ることに馴れた中で、今回見たレンタル版は粗い画質や音声、字幕なしとなかなか辛い。加えて特徴的な長回しでのワンシーンの多用は見る方にかなりの集中力を要する。

1回目は流して見てしまったので粗筋を入れて再度視聴すると、長回しのシーンの意図が見えてくる。

お徳が菊之助に芝居が下手だと打ち明けるシーン、台所でスイカを食べながら菊之助が感謝を述べるなどからは二人の距離が縮まる微妙な心の揺れが伝わる。
菊之助がお菊への告白シーンで大きくなる太鼓の音色で盛り上がる気分、家族の反対をよそに一人お菊をかばう菊之助の熱い想いなども長回しによってより強く伝わった。

親父の死をきっかけに旅芸人になって4年、劇団の金を持ち逃げされて芝居小屋が女相撲部屋に。流浪の修行旅の末、役者としての腕も上がる菊之助。舞台の奈落で菊之助の芝居の成功を祈りながらそわそわするお徳のいじらしいこと。

お徳の家の軒先にはたくさん咲き誇る菊の花が、最期の病床のシーンの窓際に置かれた鉢にはひとつも咲いていないのが切ない。

お徳の何て言ったらいいか、か弱い歌舞伎の女形のような口調があまりない喋り方で印象に残る。それゆえ布団の中から菊之助に語りかけるラストの長回しがより多くの涙を誘う。
あまりに正しいお辞儀。
列車のシーンの長回しは美しいとしか言えない。それ以外は野暮。
屋根の上からの撮影は菊とお徳を覗き見してるみたいだった。
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