残菊物語の作品情報・感想・評価

「残菊物語」に投稿された感想・評価

C

Cの感想・評価

3.8
人生だ…良い映画だったけど、何でこんなに評価が高いのか理解できなくて悲しい
のっけから「所影撮都京社会式株竹松」だからね。39年だもんね

時間も長いが横にも長い

溝口映画に印象的な川や船のシーンはないなぁと思っていたら、最後に出てきた(このシーンは縦に長い)

蓮實重彦がこれを見ないと非国民と言ってたそうな
nagashing

nagashingの感想・評価

4.5
傑作。オープニングのタイトルクレジットからしてもう風格がちがう。溝口健二といえばワンシーンワンカットの長まわしで、もちろんこの映画もその例外ではないのだが、絶妙なカットバックが効果を上げてもいる。『積恋雪関扉』や船乗り込みのシーンなどがその典型。こういうメロドラマを鼻白ませずに見せているのはまちがいなく前者だが、観客の自然な共感を得るのは後者によるところも大きい。ふつうに泣いた。
しかしそれにしても、溝口の後退移動のショットはどうしてこうもエモいのか……。
最後には真心と腕らしい。
腐らず磨こうと思えた。お徳さんのお陰で
カサヴェデスがパクってますね。
映画内映画ではなく、映画内歌舞伎。
比類ないですね。素晴らしいカメラ、物語。
終わり方が本当に素晴らしい。
成瀬に行きがちで、溝口何だかんだ大して観てないのを反省しています。
1234

1234の感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

やめて...ツラすぎる...観なきゃよかった...
スイカや下から煽る夜道、船出しと病床 忘れられないシーンがいくつもある

久々に溝口観て、構図の美しさはもちろん知ってたけど映画というより絵画てかんじの余白がある 他のもそうだったけ?
フィックスと思ってたらグイッて動く溝口ぽいカメラも見れます
R

Rの感想・評価

4.8
世界のMIZOGUCHIを久々に。冒頭は、あまりにガヤガヤし過ぎで、誰が何言ってるのか全く聞き取れず、え…ストーリー理解できるかな?と不安になったけど、途中からは7〜8割くらいは聞き取れてよかった。昔の日本映画はこれがちょっと問題笑 とはいえ、ストーリーはすごく分かりやすい。親の七光りで歌舞伎の世界でチヤホヤされてばかりの養子 菊之助は、実は陰でみんなが大根と噂してるのを知っていた。そんな菊之助に初めて正直な意見をはっきり述べ、励まし続けてくれる女 お徳に慕情を抱くのに時間はかからなかった。が、お徳は下女なので、世間の評判を気にした母は暇をやり、それを知った菊之助は家を捨てて飛び出し、お徳を追いかけて妻 とし、新たな地、大阪で自分の演技力だけで勝負しようとするのだが…という流れ。1939年の日本映画で143分という長さ。序盤は最後まで見通せるかなと思ったけど、メインのラブストーリーが展開し始めてからというもの、すべてのシーンに心を奪われて驚いた。ひとつひとつのカットが長いのが有名やけど、その中で施されてる演出がものすごく繊細かつ雄弁で、一見地味なのに、吸い込まれるように見入ってしまう。そして、カメラが移動を始めたら、視線と共に心まで持っていかれる鮮やかなエモの流れがお見事過ぎ。流麗! これぞアート! 特にふたりで西瓜を切って塩をつけて食べるシーンや、そのあとおかんとお徳が喋るのを他の下女たちが盗み聞きしてるシーンなどは、前半では特に印象深い。後半は、ひたすら大根から抜けられず、落伍していく菊之助のいじけた感じがマジいらいらするねんけど、それを必死で健気に支えるお徳にもイライラ。お徳がもっと力強い感じなら気にもならんだろうが、声が甲高く、弱っちいのにネチっこく、前向きなのにウエットやから、見ててゲンナリしてくる。溝口作品には多いけど、本作も、日本文化の最悪な面がしっかり描かれてて、それも合わせてイヤになってくる。特に伝統芸能の世界は、死ぬほどネチネチしててマジ最悪。やから最後の流れはちょっと都合良過ぎね?と感じなくもないんやけど、全体の演出が素晴らし過ぎてどうでもいいや!ってなる。終盤は、やっぱMOZOGUCHIヤバい!と、驚嘆に次ぐ驚嘆! それまで基本ワンシーンワンカットだったのに、カットバックが入り始めてからは、ジワーッと感動が広がり、床のお徳と舟の菊之助のラストカットには、全身トリハダ!!! すげーーーー!!!って思わず声出て、拍手してもーた! 素晴らしかった! デジタル修復ブルーレイが出てるので、それでも見てみたいのだが、あんまり画像が変わってないとのレビューもあるので、買ってみるのはナシやなぁ…。うーむ。でも見てみたい気持ちも…,。ホントに映像素晴らしかったからさ。
まさ

まさの感想・評価

5.0
歌舞伎の世界の愛の物語。なんて上品なのだろう。女性のお徳が菊之助を思いやる一生懸命な姿に心打たれた。お徳の気持ちも、菊之助の気持ちもとてもわかるが歌舞伎の世界の常識のようなものが2人の運命を狂わす。終盤は涙が止まらない。菊之助の義父・菊五郎があれほどお徳を女房と認めていなかったのに「女房のところに会ってきてやんな、おめぇがこれまでなったのはお徳が骨身惜しまず励まして修行させてくれたお陰なんだ」と認めたときは本当に涙が溢れた。そして終盤のお徳の演技に脱帽するとともに、これまた涙が止まらない。これほどの傑作に出会えることは中々ないが「雨月物語」といい、本作といい、溝口監督は素晴らしい。

余談:
最初Huluで鑑賞したのだが、セリフがほとんど聞き取れませんでした。字幕がないと理解するのは無理とわかり、今回Blu-rayを購入したのだが、宝物になりました。
Yuuki

Yuukiの感想・評価

4.0
戦前の映画というのに驚き。
溝口特有の長回しや映像美がこんな時代から確立されてたなんて。この時代にこんな豪華な撮影がなされてたなんて。
セリフも聞き取りやすくて字幕なしで大丈夫でした。
内容は歌舞伎役者の涙のメロドラマ。
当時の美しい役者がたくさん拝めて、何より奥さん役の女優が素晴らしかった。
ただ、私的には主役の役者が違和感ありました。美貌の若旦那という設定ですが、老け顔で、抜群の棒読みでした。歌舞伎も出来て普通の演技もできる人ならもっといたはずでは…脇役はみなさん素晴らしい演技だったのに。
溝口健二作品では、「山椒大夫」の厨子王も違和感でした。

※追記 主演は人間国宝、そして山椒大夫の厨子王はその人間国宝の息子らしい。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

4.2
「残菊物語」
流石に76年前の画質はBDでも厳しいものがあるが作品は極上である。映画が2時間を超える頃、歌舞伎の大演出の舞台が披露されるがマジでカッコ良すぎる。本作がなぜ日本同様に西洋で多大なる影響と人気、評価されているかが存分に堪能、味わえる素晴らしいの一言に尽きる溝口の大傑作だ。
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