ロバート・ジョンソンの伝記映画かと思ったら、彼に憧れる少年(「ベスト・キッド」のラルフ・マッツィオ)が聖地巡礼するという話でした。
年老いたブルース・ハープ・プレーヤーの名手と、ブルースギタリストを目指す少年のロード・ムービーとしてもまずまず面白い。少年のブルース・ギタリストとしての成長も描かれますが、人生のいかなる経験もブルースの肥やし(?)となるというテーゼは安直にも思えます。
そして、驚きのクライマックス。ロバート・ジョンソンの魂が乗り移った(?)少年がギターバトルをする相手がなんとスティーヴ・ヴァイ!
1986年だから、デイヴ・リー・ロス・バンドにいたときか! どおりで若いし精悍だしキレキレ。対戦相手の少年のギターもヴァイが弾いているらしく、彼の自作自演ぶりは味わい深いです。
そもそも彼はブルースギタリストではなく、ブルース対決というより変態ギター対決になっているところが笑えます。