【鈍感なマドンナ】
筋書き的に、もう一つ説得性を感じない映画でした。
男3人がマドンナを囲んで、1人が恋の勝利者になる。だけど戦時中だから勝利者もいつ死ぬかわからない。だから他の2人にいざという時のことを頼んでおく。そこまでは、まあ、分かります。
問題はマドンナ。ここでは婚約者に操を立てて(?)、実際に結婚した男に対しては・・・・って設定になっていますよね。ここ、納得できませんでした。あくまで操を立てるなら独身を通すべきだし、そうでないなら自分の心を切り替えるしかない。この映画では、最後に指輪が発見されて、しかも・・・(ネタバレになるので略)・・・して初めて気が変わるって筋書きになっている。人間って、そんなものなのかなあ、と疑問を感じる。
何より、男3人の友情を間近で見ていて、自分もその輪の中にいたのに、残った男2人の示してくれた気づかいの意味が分かってないというところが致命的。普通、最低でも何年かたてば気づくんじゃないですかね? 老いて映画の最後に来てようやく気づくのは、相当に鈍い、と言うしかない。鈍感女は、私は嫌いです。
というわけで、一見すると「50年をへて真実が」という感動作みたいに見えるけど、あんまり買えない映画だな、というのが私の評価です。