このレビューはネタバレを含みます
ガリ勉、スポーツマン、不思議ちゃん、お嬢ちゃん、チンピラ、そしてうっざい先公
それぞれのステレオタイプとでもいうような極端なキャラクターが6人集まってそれぞれの家庭での重圧や閉塞感を徐々にさらけ出し、打ち解けるさまを描く青春映画
こんなもん青春でもなんでもないけど。
何かをやらかして土曜日に補習を受けることになった5人
内容は、『自分とは何か?』というテーマの作文を1000文字で書くこと
さっさと作文書いてさっさと帰ったらええんちゃうの?
先生もわざわざ別室行かんとその場で見張っとけばすぐ終わるんちゃうの?
そういう、初歩的な引っかかりを残したまま進む映画を自分は絶対に好きになれない。
けどまぁ、若い頃の経験は将来に強大な影響を及ぼすことは間違いないよ。
彼らの悶々とした思いもよくわかる。
でもさすがにこの映画は薄っぺらいよ。
個性を尊重しようと誓った後にお互いのカッコにケチ付け合うような、そんな矛盾を感じざるを得ない。
ガリ勉ブライアンの気持ちを昂らせて「ファッキュー!」って言わせて
独特の雰囲気のある不思議ちゃんのアリソンを典型的なお嬢様メイクで普通の女の子にさせて
ほら、こんなに変わりましたよ、彼らはただの陰キャじゃないですよってか?
結局カーストの上位に迎合することを善としてしまったこの映画の罪はなかなかに重いと思うよ
それはこの映画のラストのブライアンを観れば1発でわかるやろ
そして、結局親に迎えにきてもらって親の車で家に帰るメンバーたち
ジョンだけが、自分の足で自分の行きたいところに行ってる
"自分とは何かを書く必要はない"と語るのもジョン
まだまだ答えには辿り着きそうもないブレックファストクラブの未熟なとある1日の物語ってとこかな