時計じかけのオレンジのｋｉｋｉのレビュー・感想・評価

原題：A Clockwork Orange
タイトルは "時計仕掛けのオレンジのように奇妙" というイギリスのスラングが由来らしい。
アメリカ国立フィルム登録簿に保存されたほど、とても有名な作品で一度は観たいと思っていた。初めてのスタンリーキューブリック監督作品。
仲間たちと一緒に他人に対して被害を与えることで楽しい時間を過ごしていた不条理で残忍な少年が、一人だけ逮捕されたことをきっかけに更生する話だった。
逮捕されるまでの前半は犯罪を楽しんでいていい加減にしてくれよ・・と思いつつ、自由の身になってからのできごとは因果応報だよなと思った。
刑務所や更生施設管理体制と政府の欲や面目を保つためだけの指示や言動は、50年経っても変わらず通ずる部分で風刺的で皮肉たっぷりの内容。
話の展開がジャケット写真からは全く想像できなかったので驚いた。もう一度観たいとは正直思わないけど観てよかった。