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時計じかけのオレンジのesxpxのネタバレレビュー・内容・結末

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ハクスリーさんの描く「素晴らしい新世界」のような未来になってしまえば、人々は疑問を抱いたり規律を乱したりしない。まして美学を持ったり心から深く傷ついたりもしない。社会にとって管理のしやすく手間のかからない事、それが最良というわけだ。この時計じかけの小説はというと主人公の一人称で語られる物語。条件反射で暴力に極度の忌避感や嫌悪感を抱くというある種の去勢のような措置に対しても、主人公はその一貫した姿勢を崩すことなく決して屈しない。主人公の悪行の是非はさておき、問題は社会が望む個人のあり方と個人が社会に望むそのあり方。個人は社会に教育されるが、社会は誰によって教育されるのでしょうか。

ダメだ。長くてごめんなさい。
原作も最高シリーズ。
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