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時計じかけのオレンジのgnspのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
2.0
「2001年」でも目立った左右対称の部屋のカットの美しさや、悪趣味が過ぎる美術、出てくる人が揃いも揃って畜生揃いなことなどなど、良い(←語弊がかなりある)ところもあったけど…
期待が大きすぎたのか、ガッカリ感のほうが勝ってしまった。

総じてアレックスが軒並み受け身で物語が進んでいくのが気に入らなかったのかなあと。
あとはモノローグが多すぎたのもかなり気になった。「2001年」とばかり比較してしまうのは良くないけど、徹底的に排除して奥深さ・謎めいた世界観が与えられたわけで。必要だとは思ったけど多すぎたと思う。

でも時代を考えたらこの世界観構築は驚異的である、というのは理解できる。

…というか、そんなにハマれなかった理由、「現実が追いつきすぎた」せいかもしれないな。
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