マリ

時計じかけのオレンジのマリのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
-

〝何が彼をそうさせたのか〟

なんの問題もなさそうな両親(実際は多くは語られずどのような親なのかは不明)から生まれた爆弾アレックス。

長い睫毛からのぞくその目の
ニヒルな光に思わずこちらも姿勢を正してしまう。

美しさをも感じてしまう
ドラッグ混じりのmilkに
若さゆえの盛る性欲
あらん限りの暴力を

まるで画を描くように淡々と進んで
美に拍車をかけるように旋律のNo.9
これはめちゃくちゃ面白い
その何年経っても
色褪せないであろうセンスは脱帽もの。

多くは語りませんが、極悪な主人公を
全面的に否定できないのが怖いところです。
マリ

マリ