たをやめ

時計じかけのオレンジのたをやめのネタバレレビュー・内容・結末

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

バチバチに面白かったです
アレックスは生まれもった性としての悪なわけですけど、その悪に対しての復讐を当然のように行う善良な市民
どっちが悪なんだって思うんですけど
途中、アレックスが矯正されて強制善にさせられた時に牧師が言ってた自分で選んだ善ではないというセリフ
つまり自由意志で善を選ぶことこそが真の善であるということなんですが
この自由意志による選択ってのがすごい大きな意味を持ってて
アレックスの悪ってのがある意味自分の性質である以上自由意志で悪を望んでるというよりただ本能に従ってるようなものなのに対して善良な市民(仲間は少し違うが)による復讐はまさに自分の意思で選択した悪だと捉えられるんですよね
単なる善悪というより、根本的な人間の暴力性に焦点が置かれた作品なのかなーと思います
善悪というのは所詮我々の主観から生まれたものにすぎず、客観的な善悪なんて多分どこにも存在してないんだと思わされましたね
たをやめ

たをやめ