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時計じかけのオレンジのmotoyAliveのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
3.7
キューブリック節全開のおしゃれバイオレンス映画。

不良少年アレックスはドラッグに溺れ、ホームレスをリンチしたり、他の不良グループとの喧嘩や家宅侵入をした作家の目の前で妻を強姦をしたりと暴力三昧の日々を送っていた。不良仲間との揉め事から殺人を犯した際に仲間に裏切られ、警察に捕まり、刑務所へ投獄される。獄中のアレックスは刑期を短くする代償として暴力に対して嫌悪感を抱くようになる新しい治療を受けることに。

生まれながらに人は暴力への衝動に駆られる。この作品に完璧な善人は一人として出てこない。アレックスに襲われた人たちも最初は善人であったかもしれないが、治療を受け反撃されないと分かるとホームレスも仲間と束になってボコボコにしたり、妻が強姦された作家もアレックスを政治利用し、自殺未遂まで追い込んだり、結局はこういった暴力的な衝動を状況次第では誰しもが抑えられなくなってしまうことを伝えたいのかなと勝手に解釈した。まさに性悪説。

雨に唄えばの曲が頭から離れない。笑
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