〝きらめく色彩と魅惑の名曲でつづる世界映画史上不滅のミュージカル超大作!〟
長かった…。ミュージカルシーンが思っていたよりも地味で、個人的にはあまり乗れなかった。
言語学者のヒギンズ教授は、オペラ座の前で花売りをする下町娘イライザの汚い発音に業を煮やし、自分なら半年で彼女を社交界デビューさせられると言い放つ。猛特訓に怯むイライザだったが、厳しい訓練のなかで二人の間には絆が芽生えていき…というストーリー。
イライザ役のオードリー・ヘップバーンの演技の振り幅がすごい。冒頭のイライザがちゃんと卑しく見え、鍛えられて社交場に行く中盤以降は良家の令嬢に見える…!
だが、個人的にはイマイチな作品だった。
ミュージカルシーンはいかに現実から離れてウキウキさせてくれるかが重要だと思っているので、盛り上がりが予想を下回ってしまったのが残念だった。
「スペインの雨は主に平野に降る」のくだりは名曲と相まって最高だが、このシーンがハイライトだったかな、という印象。
父親やフレディの結末もあれでいいのか気になる。
全体的に冗長に思えてしまい、2時間以内に圧縮できたら印象も変わりそうだ。