フォルスタッフ

市民ケーンのフォルスタッフのレビュー・感想・評価

市民ケーン(1941年製作の映画)
5.0
……私なんかがこの映画の寸評など下して良いのだろうか?
オーソン・ウェルズの名を不朽のものたらしめた傑作映画で、演出や展開には現代でもオマージュされ尽くしたシーンが盛り沢山だが、この映画が不朽の名作となっているのはやはりチャールズ・フォスター・ケーンという一人物の栄枯盛衰の美しさ故だろう。欠けたものがある人間が、欠けたところを補填しようとして人生という舞台を暴れ回り、名を知らしめるが最後に至るまで彼の魂は救われず、死ぬ間際に思い出すものは……
私もきっと、死ぬ間際にはきっと彼の言葉を脳裏に思い浮かべるのだろうと思う。もし一度観て理解出来なかったなら、何年かしてから観ると何か良い感想が抱けるかもしれない。