ヨダセアSeaYoda

市民ケーンのヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

市民ケーン(1941年製作の映画)
4.6
"ケーンは金など望んでいなかった。"

"彼は与えることができない男だ"

点数は現代に公開されたらもっと低いでしょうが、歴史的価値も踏まえての高得点です😊

【STORY】
 大富豪の新聞王が死ぬ前に残した "Rose Bud(バラのつぼみ)" の意味とは…?
 彼の人生を振り返る。


【一言まとめ】
●"Mank"が書いた脚本!
●当時斬新だった構成や手法!
●後世の映画に多大な影響を与えた傑作!
●強大な財力を誇った男が求めたものは…


【感想】
《『Mank』記念》

 昨日から公開されているD. フィンチャー監督の最新作で描かれる、"Mank" ことハーマン・J・マンキウィッツが脚本を手掛けた作品❗️

 当時は1人の人物を回想しながら人生を辿っていく構成やパンフォーカスなどの撮影技法が斬新だったそうで、映画界に新たな風を吹かせた作品です!
 既に亡くなった人物を、周りの人々の声と回想で振り返る映画は最近は多く見かけますが、それの始まりが今作というわけですね❗️


 一人の男の人生を振り返る内容だけで中々見応えはありますが、最後に "バラのつぼみ" の意味が伝わってくる瞬間に、全てが深みのある終着点に辿り着く感覚があって沁みますよね…

 彼が欲しがって手に入れられなかったものをこんなにオシャレに象徴するなんて…永遠に色褪せない作品ですね。

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観た回数:4回
直近の鑑賞:Amazon Prime(20.11.17)
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