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いぬのnのネタバレレビュー・内容・結末

いぬ(1963年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

面白い...

ベルモンドは"いぬ"か否かというサスペンスだが、どっちとも取れる行動をさせることによって「どっちなんだいっ」と、観るものを物語に引き込む。で、終盤タネ明かしのカタルシスがあるのだが、そこでは終わらずさらに約20分くらいでもう一展開作って、さらにもう一カタルシスという。見事な脚本。
それをメルヴィル特有の"経済的"とも言えるシンプルかつ効果的な演出で魅せる。

何かが起こる、例えば誰かが近づいてきているのを、銃を持った男が待ち構えている、などのシチュエーションのときなどの、わりと長回し&無音。あれは効く。緊張感。

それから、ベルモンドが警察署に連れてかれてから、刑事と話す場面。刑事が移動するのを長回しで、パンだけでグルグルと捉える。あれ面白い。

女への暴力、ちょっとやりすぎくらいやっている。そこまでやる?っていう。

全員死ぬのって、やっぱり最高。
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