BOB

いぬのBOBのレビュー・感想・評価

いぬ(1963年製作の映画)
3.9
ジャン・ピエール・メルヴィル監督の名作フィルム・ノワール。日本で初めて公開されたメルヴィル作品。

"LE DOULOS" 警察の"いぬ"は誰だ!?

ザ・フレンチ・ノワール!

好みの作品だった。信頼と裏切りをテーマにした最後までオチが読めない知的なストーリー、光と影を巧みに利用したスタイリッシュな映像、洗練された服(特に、トレンチコート)を身に纏うクールなギャングたち、洒落た雰囲気などなど、名作たる所以が十分感じられた。

唯一の問題は、自分の頭の弱さ。複雑な人間関係をリアルタイムで整理するのに苦労した。スピーディーな会話が多いことに加え、同一人物の呼び方が名字・名前・あだ名(省略形)といったようにいくつもあるのがネックだった。まあ、『三つ数えろ』の混乱ぶりよりはマシだったが。

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