Jimmy

シン・レッド・ラインのJimmyのレビュー・感想・評価

シン・レッド・ライン(1998年製作の映画)
3.8
寡作の映像作家(当時)、テレンス・マリック監督作品。

この映画でも、テレンス・マリックらしさが随所で見られた。
ただ草がうねる場面を映すだけでも、「生きた大地」を見るような気持ちになる。
この映像作家が提示する映画が、『詩的であるから』にほかならない。

物語自体に力を入れているわけではないようだ。
戦場を舞台にした作品となっているが、兵士の顔や姿は汚れているため、途中では誰が誰だか判別しづらくなっているシーンもあるが、そのあたりは関係ないのだろう。

この監督にかかると、神の視点から見た人間が描かれているイメージになる。
キューブリックの「フルメタル・ジャケット」とも違う冷めた目で、戦場を描いた作品である。
Jimmy

Jimmy