床ずれ

ヒポクラテスたちの床ずれのレビュー・感想・評価

ヒポクラテスたち(1980年製作の映画)
4.0
1980年の医大の薄汚い学生寮、まだ全共闘世代の熱さが残り香のように寮の壁に染み付いていて、いわゆる政治の季節は過ぎていたにも関わらず、先輩から受け継がれた素朴なまでの社会や医療体制への憤りがピュアに燃えていた。まるで大島渚の映画を見ているみたいだった。産婦人科医の役として渡辺文雄が堕胎手術の後遺症を治療するところとか、『青春残酷物語』の本歌取りでグッとする。
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