床ずれさんの映画レビュー・感想・評価

床ずれ

床ずれ

映画(952)
ドラマ(0)

すべてが狂ってる(1960年製作の映画)

4.0

禰津良子というヒロイン、野生的で良い。いかにも清順の趣味という感じ。
対して吉永小百合、桁違いに美しいが、やはり清順の世界には不適切なのか、一瞬しか出てこない。なんという贅沢な…

処刑の部屋(1956年製作の映画)

3.5

川口浩って本当にぶん殴りたくなるような顔を作るのが上手い
マックス・ヴェーバーを熱く議論するゼミのシーンがいい。教授役の中村伸郎が一瞬丸山眞男に見えた。

ピストルオペラ(2001年製作の映画)

2.5

独特なカット割や演出は紛れもなく鈴木清順そのものなのだけど、インパクトというか強度が衰えてしまって、残念。
21世紀において60年代的な映画はもはや不可能なのかもしれないとさえ思った。
21世紀には2
>>続きを読む

不道徳教育講座(1959年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ面白かった。
チャップリンの『独裁者』と同じような方法で、文部省の大臣と出所したばかりのヤクザを一人二役で演じる大坂志郎。この映画においては、「道徳的」であることが全体主義であり、「不道徳
>>続きを読む

肉体の学校(1965年製作の映画)

4.0

何年も前に小説で読んだ時はそんなに面白いとは思わなかったが、意外と映画映えする作品で面白かった。金持ち年増たちの優雅な生活と、新宿の猥雑な街とのコントラストとか、とてもスペクタクル。
抽象的な空間描写
>>続きを読む

美徳のよろめき(1957年製作の映画)

3.5

冒頭のカット、三面鏡と思いきや、なんと別々の映像を貼り付けている。動きの異なる3人の月丘夢路。
影や鏡が多く用いられていて、複雑に「よろめく」欲望の両義的な揺れがお洒落に表現されていたと思う。

歴史の授業(1972年製作の映画)

4.0

まずタイトルが素敵なのと、スーツを着た現代の青年に古代ローマ人が共和政ローマの醜いお金の話をするという設定だけでかなりワクワクした。
めちゃくちゃ長い車内の映像(フィルムの時代にこんなに長回しができる
>>続きを読む

オトン(1969年製作の映画)

4.0

背後に車が走る現代の都市の中で、古代ローマの衣装を着た役者(素人)が、下手くそ(?)な演技でずっと棒読みしている。
現代の都市で過去の物語を再構築しているところが『エロス+虐殺』と似ているし、製作年も
>>続きを読む

花婿、女優、そしてヒモ(1968年製作の映画)

3.5

冒頭の長い、単なる車窓の映像だけでも充分見られるのは何故なのだろう。

狂った一頁(1926年製作の映画)

-

神経症的に動き回る少女とカメラ。「近代」というもののショックを浴びせられたような感じ。

午後の網目(1943年製作の映画)

-

顔が鏡の黒装束の人物が怖すぎる。「私はお前だ」とか言ってきそう。

河内カルメン(1966年製作の映画)

4.5

なんという冴え渡った舞台演出とカット割り…
異様に目がギョロついた野川由美子の困り顔も最高
小気味の良いテンポで90分ずっと楽しい

豚と軍艦(1961年製作の映画)

3.5

篠田正浩の『乾いた湖』(1960年)では安保闘争のデモ隊のことを「豚」と比喩していたが、今村昌平の場合は比喩ではなくリテラルに大量の豚が街を駆け巡る。
早口で捲し立てるセリフとストーリーにほとんどつい
>>続きを読む

妻は告白する(1961年製作の映画)

3.5

若尾文子ファンには堪らないのだろうけど、若尾文子以外に魅力的な人物がほとんどいなくてやや単調に思える。川口浩もいつも以上に煮え切らない。もっとスピード感のある増村作品の方が好み。

Days(英題)(2020年製作の映画)

5.0

言葉以前の、物質的で触覚的な時間の持つ強度、手応えにいつも打たれてしまう。あんなに饒舌でお喋り好きな監督なのに、どうしてこう言葉を撥ねつけるような映像が撮れるのだろうか。今作ではついに字幕まで映像から>>続きを読む

神々の深き欲望(1968年製作の映画)

4.0

カメラと人物の間に繰り返し登場し、サッと横切る動物や昆虫たち

ざ・鬼太鼓座(1981年製作の映画)

4.5

肉体美……
ラストのプロフィールにわざわざ12星座まで書かれてあって笑った。

緋牡丹博徒 一宿一飯(1968年製作の映画)

3.0

足のショットがなぜか多かった
やはり前作の興奮度に比べると演出が中途半端

緋牡丹博徒(1968年製作の映画)

4.0

牡丹も花火も藤純子も美しい…
思わず「健さん、叩き切ってくれ!」と1人で野次を飛ばしていた

大いなる幻影(1937年製作の映画)

4.0

ブレッソンの『抵抗』とは違ってなんとも愉快に脱走計画を立てる捕虜たち。壁にボッティチェリの絵の切り抜きとか飾るくらいの余裕を持って捕虜生活を大いに楽しんでいるのが面白い。脱走する必要ないでしょ笑
エリ
>>続きを読む

火星の女 /夢野久作の少女地獄(1977年製作の映画)

3.5

ピアノで腹部を強打、火山での心中、相変わらずインパクト強い

青春の殺人者(1976年製作の映画)

5.0

人を1人も殺したことがないのに、人を殺した者だけにしか味わえないであろう特権を一緒になって味わうことが出来るなんて!

ヒポクラテスたち(1980年製作の映画)

4.0

1980年の医大の薄汚い学生寮、まだ全共闘世代の熱さが残り香のように寮の壁に染み付いていて、いわゆる政治の季節は過ぎていたにも関わらず、先輩から受け継がれた素朴なまでの社会や医療体制への憤りがピュアに>>続きを読む

セノーテ(2019年製作の映画)

4.0

大島渚賞らしいが、『メヒコ 歓ばしき隠喩』でメキシコ文化論を書いた吉田喜重のことを思い出す。あの中で書かれていた、「見えがくれする湖テスココ」って、こんな感じの〈見えがくれ〉なのでは。ちらちらと揺れる>>続きを読む

折鶴お千(1935年製作の映画)

3.5

フラッシュバックの中にさらにフラッシュバックを入れる…しかもサイレントで…弁士がいなかったら混乱しまくったと思う。
木下千花の『溝口健二論』によれば、この頃地方に住む日本人は映画館の音響が悪くてトーキ
>>続きを読む

祇園の姉妹(1936年製作の映画)

4.0

眼鏡をかけた3人の中年男がみんな同じように(同じ滑稽さで)見えてしまって混乱した

浪華悲歌(1936年製作の映画)

3.5

後景と前景のコントラストがくっきりしていて、遠くの方で人物たちが聞き取りづらい声で何か喋っている時、前景で大きくクロースアップされた植物や電話機、人物の後ろ姿が映ると、ハッと意識がそっちへ持っていかれ>>続きを読む

ライオンは今夜死ぬ(2017年製作の映画)

4.5

子供たちが共同作業で楽しく映画を撮っているところとか、アピチャッポンの『真昼の不思議な物体』や『アジアの亡霊』、『幽霊の出る家』っぽいし、CGのライオンと目が合うところは『トロピカル・マラディ』のラス>>続きを読む

結婚哲学(1924年製作の映画)

3.5

若き日の小津安二郎が影響を受けた作品
花束や手紙の交換が印象的

駅馬車(1939年製作の映画)

4.0

ジョン・ウェインもいいけど、背が高くて面長なジョン・キャラダインの「ニセ伯爵」感もたまらん。

>|