『太陽の墓場』×『ろくでなし』みたいな映画だった。田村孟唯一の監督作品。
バイオレンス描写が『実録あさま山荘』並にムゴい。
2人の人物の会話をカットで繋ぐのではなく、カメラを大胆にパンして撮影する感じ>>続きを読む
1回目見た時、冒頭の会話がつまらなすぎて寝てしまったのだが、全部見終わった時、冒頭の会話がもう一度見たすぎてたまらなくなった。
映画にほとんど関係のない元軍人の運転手が見上げる飛行機、花、そして転がる>>続きを読む
いまならU-NEXTで見られます…!
評判の悪さの割には結構楽しめた。足立正生のテロリズム精神は不滅なのだろうか。チープで安直なセンチメンタリズムも、足立正生ならいいかとなってしまう。
数百年前のよくわからん歴史上の人物を謎の執着心で調べ上げていくうちに、自分が神経症になってしまう様子が、サルトルの『嘔吐』でロルボン侯爵を調べるロカンタンの姿を彷彿した。
ダニエル・シュミットの映画に>>続きを読む
時間は層状に折り重なっているというところで、ベルクソンの『物質と記憶』を思い出すなど。逆円錐形のオブジェで計画を立てる松たか子のセンスも良い。
アレクサンドル・デュマの原作は未読だし、あらすじもほぼ知らなかったから、今回ストーリーを知れて良かった。復讐に燃える男。19世紀の男はアツくて気高くてカッコいい。
ジャンコクトー版美女と野獣は猛烈に不気味で妖しくて良い。『黒蜥蜴』の館とか『盲獣』のアトリエなどを思い出す。腕だけの召使とか生きている胸像とか。ディズニーランドも全部こんな雰囲気だったら僕も楽しめそう>>続きを読む
明滅するネオンの光。窓の外を見る岡田茉莉子の顔が美しかった。このネオンの光は、やがて『夜の片鱗』で桑野みゆきが浴びることになるのだろう。
中村登の映画の中で1番良かった。これだけ重い映画を撮るには、中>>続きを読む
ヒッチコックは人を苛立たせる天才
無能なイギリスの警官、邪魔臭いイギリスの友人たち、意味不明な剥製職人……
色々なフラストレーションに耐えに耐えた果てに訪れるカタルシス。ラストのケセラセラの歌唱には涙>>続きを読む
パゾリーニによるブルジョワジーの破壊は唯一無二だと思った。アントニオーニとも、ブニュエルとも、そしてもちろんゴダールとも違う、映画の「ポエジー」としか言いようのないものがある。キリスト的奇跡が平気な顔>>続きを読む
中身が何もなくて良かった。
映画化されていたのに驚き。
「なんとなく」で生きていても、この時代の人々は当然ながら「なんとなく」スマホを触るようなことはしないので、「なんとなく」の日常にもクリスタル的な>>続きを読む
ヒロインの女の子が、松竹で言うところの桑野みゆきみたいな感じで、全然魅力的じゃなかった。
ジーン・ケリーも、友達にしたくない男No.1という感じで面白かった。
ゴダールとゴランの悪ふざけが、2010年代初頭のYouTubeっぽくて良かった。
テニスコートでの謎の悪ふざけの後、キッチュな裁判のロールプレイで、右向いたり左向いたりする陪審員が、ヒッチコックの『見>>続きを読む
ゴダールで1番しんどい映画なんじゃないだろうか。
映画そのものよりも、BOXに付いてた平倉圭さんによる短い解説というか批評の方が百倍面白かった。
踊る岡田茉莉子。今度はバレエではなく能。そして舞踊。
のちの吉田喜重映画にも通ずるようなしっとりとした色気と艶やかさが演技に出ていて良かった。
それにしてもなぜ彼女は唐突に新作舞踊に能のアイデアを持ち>>続きを読む
クラフトワークの『Trans-Europe Express』が大好きなのだが、そういえばこの映画も同じタイトルだなと思い視聴。
マネキンのように不動で無表情の人間たち。やはりクラフトワークはロブ=グリ>>続きを読む
うーん、期待しすぎたかなあ。
確かに面白かったし、堤真一の老人も、酔うと饒舌になる主人公にも笑ったが、全体的に薄味すぎた。
スタンダードサイズ×90分という、いかにも蓮實が喜びそうな形式だけど、この薄>>続きを読む
ストーリーは全く面白くないけど、雰囲気は市川崑らしく独特でいい。1970年代のATG映画感がある。
家が主人公の映画。もっと言うと、家の「顔」が主人公の映画。だから、この映画は蔡明亮の『あなたの顔』に連なる作品だと言える。蔡明亮の秘めた建築への愛情。人の顔に劣らず、家の顔も過去と歴史を語る。
やや『>>続きを読む
フランス人のコメディは伝統的に?お洒落なのと下品なのとで二つの方向があるが、これは後者だった。このやかましさはフランソワ・ラブレーから来ているのだろうか。
Wikipediaで調べたら、日本語吹替版は>>続きを読む
なんて可哀想な母と娘😭
共依存関係にある母娘がお互い幸せになるためには、こうするしかないのだろうね。
スタンリー・カヴェルが範例に挙げるメロドラマ映画は、男たちがどうしようもなさすぎる。
毒親が強すぎて前半はかなり見るのがしんどかった😢
初登場シーンは芋っぽいオバさんだったベティ・デイヴィスが、場面が変わるごとにどんどん美魔女になっていくのが凄すぎた。
昔のハリウッド映画は男女がタバコ>>続きを読む
今まで木下恵介や渋谷実などの松竹ラブ・コメディで大笑いしていたけど、それの原型みたいなものを見た感じがする。
常にハイテンション。マニック・ピクシー・ドリーム・ガール。豹と犬と男と女が深夜に大声で歌を>>続きを読む
スタンリー・カヴェルが「知られざる女のメロドラマ」というジャンルの範例として挙げている作品。まだカヴェルの論文は未読なのでよくわからないが、今のところ「Unknown」なのはイングリッド・バーグマンよ>>続きを読む
『アントニオ・ダス・モルテス』のどんちゃん騒ぎを見た後に見てしまったから、そりゃ寝るよね……。
適当すぎるビリヤード、真剣にやる気があるのかわからない決闘、死んだはずなのになぜかまだ喋ってる登場人物。しかし、映画全体を通してこれだけ強烈な迫力があるのは、真剣さの感じられない遊びを真剣に演じている>>続きを読む
1938年に出た石川達三の小説『結婚の生態』は当時ベストセラーになったらしく、当時の流行語にまでなったらしい。
特に何か事件らしい事件が起きることもなく、ただただ原節子と夏川大二郎の新婚夫婦の日常が描>>続きを読む
ゴダールにとってパリは白黒の街なのだろうか。
初期の作品を除き、ゴダールには白黒映画が少ないことに気付いた。そして晩年になると、彼はパリの街を撮らなくなるので、前半のモノクロのパリの街並みが新鮮でかつ>>続きを読む
美容室でパーマする鶴田浩二。岡田茉莉子とのランチで割り勘する鶴田浩二。なんだかんだ情に厚い三船敏郎。
冒頭の大きなセットでの社長監禁シークエンスは、ジャック・タチを彷彿させるようなわかりやすいコメディタッチで面白かった。
イヴ・モンタンの長い独白シーンは、政治の季節のゴダールの心の声を代弁しているよう>>続きを読む
道教の占星術やら密教のマントラやらがごちゃまぜになった陰陽師の胡散臭さが大好きで、『光る君へ』で安倍晴明を演じたユースケ・サンタマリアを見てさらに好きになり、『今昔物語集』や三島由紀夫の「花山院」など>>続きを読む
本当にこれで「OK」だったの……?
最晩年のゴダールが静止画のモンタージュに拘泥して、カメラを持たなくなってしまったのは何故なのだろう。もう、動くものに興味がなくなっちゃったのだろうか。ただただ寂しい>>続きを読む
正直ゲルハルト・リヒターなどより、アンゼルム・キーファーの方がパンクでロックでカッコいい。歴史の傷と共に生きているからだ。その尖った作風から、キーファーはヤバい人なのではと勝手に想像していたが、ヴェン>>続きを読む