ILLminoruvsky

殺しが静かにやって来るのILLminoruvskyのレビュー・感想・評価

殺しが静かにやって来る(1968年製作の映画)
3.5
原題『Il grande silenzio』 (1968)

監督 : セルジオ・コルブッチ
脚本 : マリオ・アメンドラ、ブルーノ・コルブッチ、ヴィットリアーノ・ペトリリ、セルジオ・コルブッチ
撮影 : シルヴァーノ・イッポリッティ
音楽 : エンニオ・モリコーネ
出演 : ジャン=ルイ・トランティニャン、クラウス・キンスキー、他

西部開拓時代が終わりを告げて間もない、雪に覆われた美しいが寂れた雪原の町ユタ州スノーヒルを舞台に、非道な賞金稼ぎ・ロッコと、その被害者の妻からの依頼でロッコの命を狙う、沈黙の流れ者・サイレンスの闘いを描いた異色のマカロニ・ウエスタン映画。

喋らない主人公、クラウス・キンスキーの異様な存在感、全編を覆い尽くす美しい雪景色を捉えた撮影、マフラーを巻いたガンマン達、サイレンスの使うモーゼル銃、黒人のヒロイン、エンニオ・モリコーネの物悲しくも美しい音楽、そして、「アンチ・アメリカ西部劇」とも言える、従来の西部劇の結末を裏切る、善人はみな殺され、悪党は生き残るというまさかの陰鬱なバッドエンド展開…
うわぁ…って声が漏れてしまいました…

マカロニ・ウエスタンのカルト的作品。
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