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機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編のtoriten45のレビュー・感想・評価

3.1
ファーストガンダムの劇場版3部作のラスト。総じてこの作品の魅力はガンダムの存在はもちろんのことですが、アムロ・レイ抜きにしては語られないです…。戦争の最前線で戦うことを強いられながらも、葛藤や苦悩の中で自己を見つめ直し成長していくアムロ。 感情移入してしまうシーン多過ぎです。

スペースコロニー、ニュータイプ、量産型兵器、独立戦争、そして人間ドラマ。『マジンガーZ』や『ゲッターロボ』にはなかった大人っぽいロボットアニメの登場が斬新でした。熱狂してた年上のお兄様たちに追いつこうと少し背伸びしてかも。

正式名称とあだ名を使い分けているのも本物志向な感じがしたかな?

例えば
ホワイトベース→木馬
シャア・アズナブル→ 赤い彗星
ガンダム→連邦の白いヤツ
とかとか…。

第1、2弾で書いたレビューと同じ内容ですが、改めて観てみて人間ドラマがしっかりと織り込まれていることが再認識できました。戦場に送り込まれてしまった少年少女たちが最新の軍用機やロボット兵器を操って大人達を翻弄させているワクワクドキドキの展開。最強クラスの凄腕パイロットなのに対人関係が苦手でネガティヴ思考という主人公アムロのキャラ設定もそれまでにない新世代なヒーロー像で強い印象を残していました(共感しなかったけど)。

新たな能力を発揮する進化系な人間をニュータイプと呼んでるのも斬新でした。そして今回はニュータイプ要素が占める割合がマックス。ニュータイプ少女ララァ・スンの登場が一役を買っていますよね。

ジオン軍側も敵なのに、共感させる部分を残したキャラ設定も手が込んでいる…。テレビ連載中のこの辺の兼ね合いって勧善懲悪でないとウケない時代だったでしょうから、スポンサーと折り合いつけるの難しかったのでしょうね。

モビルスーツから降りたシャアとアムロのガチンコファイトシーンがいいですね。
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