Scriabin

ドラムのScriabinのレビュー・感想・評価

ドラム(1976年製作の映画)
4.0
前作の雰囲気を引き継いで、一農場内での奴隷反乱にまでつなげた作品。最初にこれまでの経緯を説明してくれるのは嬉しい。

今回は南部の白人社会の多様さに焦点を当てたように見える。直接的な暴力描写は抑えられ、性暴力や差別意識のほうを前面に押し出すスタイル。(やはり前作の露骨な暴力描写に風当たりが強かったせいか…?)マイルドになりました。

前作も含めて、日本では無名の俳優ばかり。それぞれの俳優に対する思い入れとかないから、二つの人種/階級を象徴した記号的存在として見やすい。それが良いか悪いかはともかく、(おそらく)この連作が最も描きたいであろう白人支配の構造が効果的に伝わってくる。

しかしえらい暗い画面だなぁ…目悪くなりそう
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