ナツ

チアーズ!のナツのレビュー・感想・評価

チアーズ!(2000年製作の映画)
3.5
2001年公開『チアーズ!』スポ根映画
人気シリーズの第1作。チアリーダーに
青春をかける高校生の奮闘を描く。

ヒロインの高校はアメフト部は弱いが
チアリーディングでは全国大会で何度も
優勝している強豪校。次期キャプテンに
選ばれてやる気満々だったが、メンバーの
1人が骨折し、彼氏は卒業して遠距離に。
穴埋めに体操経験のある子をスカウトし、
気合いを入れ直したところ、応援に
盗作疑惑が…

とても分かり易いアメリカ映画。
問題は次々に起こるがサクサクと解決。
キルスティン・ダンストには大学生の
彼氏がいて、浮気されるがすぐに次の
ボーイフレンドができる。
ライバル校の資金不足も地元の有名人に
寄付を募ってあっさり解決。
観客も安心して見ていられる。

大きなどんでん返しもなく、予想通りに
話は進み、最後の2択で“そっちなのね”と
いうくらい。とはいえ、鑑賞後は爽やかな
思いでいっぱいになれる作品である。

キルスティン・ダンストはこの作品でも
徹底してピンクの服を着まくっていて、
この頃の彼女の“女の子感”は随一だった。
顔立ちはどちらかといえばファニーな
印象なんだけど、とにかく女の子っぽい。
なかなかのチアダンスを披露しながら、
浮かべる満面の笑みがとてもキュート。

バディ役のエリザ・ドゥシュクや、
ライバルのガブリエル・ユニオンらの
周りのキャストもハマっている。

一方で20年以上前の作品ということで
白人対黒人というあからさまな構図、
男性の臨時講師によるセクハラ、
男子部員のセクハラが悪ふざけ程度に
受け流されることなど、今の我々が見ると
ぎょっとするような描写もあったりする。

しかし作品の質として、それらが完成度を
削る要因にはならないと言っていい。
トニー・バジルの『Micky』に合わせて
オールキャストで踊るエンドロールまで
ゴリゴリにテンションを上げてくれる。

そういえば少し前にゴリエがTikTokで
再ブームになっていたそうだが、
あのダンスは真似しようとすると
かなり体力が必要なやつだ…笑
ナツ

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