心情は演者に侵食して
其々を怪物のように飲み込んでいった。
お前は誰だ?とナイフで突き立てられる。
「言葉と行動」のみで
ここまで見せつけられたのは久しぶりだ。
単なる色恋物語ではなく
言葉と行動の裏側にある
本質を抉り取ってる。
その才能にただただ驚嘆する。
「構造を先に作る」と監督は仰っていたが
それ自体がほとんど隙がなく
緩急の付け方、魅せ方、偶然性の使い方
ギミック
どれをとっても素晴らしい。
そして演者に対する信頼と敬意がとても感じられた。
レア度の高い初期作品が多いけれど
いつかもっとたくさんの人に見てもらえる日を待ってます。