“お前ほんとに好きになった事ねぇだろ
誰かに本当に惚れたら金が欲しくなるもんなんだよ”
へぇ。人を愛すると幸せにしたいが故に金を欲すものなのか。
これは面白い!
人間の本質をめちゃくちゃ突いている!いや〜な部分も、今まで誰も公にしてこなかった汚い部分も。
汚くてズルくみえる彼ら彼女らも、もしかしたらそれをクリアに見ようとしている時点で私よりももっと綺麗な人間なのかも、とさえ思えてくる。いややっぱりズルくて汚い人間か。
人の深い部分をみせてくれた濱口竜介監督は間違いなく天才だな。
しかもこれ大学の卒業制作ですって。
“ドライブマイカー”はいまいちハマれなかったけど今作は凄く好きだった。
最初はマコトに感情移入してたんだよな。
性格良さそうで、ファミリーマンっぽくて
責任を持って現状を受け入れてそうで。
エンドロールが終わってもやっぱりまだマコトが好きなんだけど、全くの別人を好きになったような不思議な感覚だった
“素敵な人みんな好きになってどうすんのよ”
おっいいな、と心を掴まれるセリフがいっぱい。
“俺のどこが嫌いなの”
“…言われてみればほとんど全部嫌いだわ”