このレビューはネタバレを含みます
・1992年とはバブルはじけたてほやほやのまたナイーブな時期にすごいのもってきたな、という。ホラー?コメディ?と思ったら両方だった。
・一方的な復讐劇の話かと思ったらまさかの対決、まさかの和解、まさかの別れ、まさかの‥と小気味良くストーリーが展開していく。実は生きてる、まではわかったけどどう話が転がっていくかわからなくてそこは目が離せなかった。旦那が霊薬を飲むところも、もしかして飲む展開もあるのか!?と思わせる、突飛さがあった。流石に飲まなかったけど。
・不老不死になったとて退屈したらどうするんだ?対人だっていいやつばかりとは限らない、という非常に本質的な問を投げかけて来る割に説教くさくないのが良い。コメディでその辺のくさみをうまく消している。
・ロバート・ゼメキスだけあって、cgはかなりすごいなと思った。当時としては技術の粋を集めたものだろう。地味に、先っちょが尖ってるのに自立するとか、犬がピタッと動かないとか、映像技術以外の不思議点で凝ってるのがすごい。
・めちゃくちゃわかりやすく作られている。悲しいときは雨が降るし、お世辞を言うときは目を見開いている。みんな目を見開いてる。
・その上で個人の感情はかくもころころ変わるものかという、のが本質なのかも。いや、女ってこうだよね、って言いたいのかもしれないけど。
・こういう美に執着する、みたいなキャラっていないよね。時代的にそういうのないのかな。瀉血みたいなアンチエイジング手法もご時世的に‥いや、あるか。あるな。スピリチュアルな文脈でSNSとかでやってるもんね。それが映画とかで表出するのは最早リスクだよなぁ…と思うと色々コンプラとかあるね。