ゴン吉

永遠に美しく…のゴン吉のレビュー・感想・評価

永遠に美しく…(1992年製作の映画)
4.2
ビバリーヒルズに住む二人の女性ゾンビによるブラックコメディ作品。 
ロバート・ゼメキスが監督を務め、メリル・ストリープ、ゴールディ・ホーン、ブルース・ウィリス、イザベラ・ロッセリーニらが共演。  

かつては人気スターだったブロードウェイのミュージカル舞台女優マデリーン・アシュトン(メリル・ストリープ)は、今は歳とともに容姿が衰え観客の受けも悪い。彼女の友人であるヘレン・シャープ(ゴールディ・ホーン)が、フィアンセの有名美容外科医アーネスト(ブルース・ウィリス)をマデリーンに紹介する。しかしマデリーンはヘレンからフィアンセを奪って結婚してしまう。7年後、ヘレンは失意で過食となり太ってしまうが、マデリーンを見返すために一心発起して痩せて書籍「永遠に美しく」の執筆に取り組む。それから7年後にビバリーヒルズで開催されたヘレンの出版記念パーティーで、彼女と久しぶりに再会したマデリーンは、ヘレンの若さと美貌に驚き、エステ会社の紹介で謎の美女(イザベラ・ロッセリーニ)から魔法の薬を購入して服用する。その薬は、老化プロセスを止めて体を若返らせ、1日も歳を取らないというものだった....  

学生時代からライバル心を抱く二人の関係がリアル。
そんなマデリーンは階段から突き落とされて首が180度も回ってしまいビックリさせられる。さらに彼女は病院で診てもらうと手首は3ヵ所骨折し、脊椎骨は2ヵ所折れ、体温は27度以下、心臓は止まっているのにもかかわらず、何事もなかったようにふるまっている。
一方、ヘレンは銃で腹を撃たれて体に大きな穴が開く。
そんな彼女らの損傷した体をスプレーペンキで塗って修復するなどコミカルなシーンに笑いが止まらない。
冴えない医者を演じたブルース・ウィリスは髪もふさふさで、言われないと彼とはわからないほどの地味な役を演じている。
とは言え後半はブルース・ウィリスも大活躍して、ハラハラさせられながらスリルを味わえる。
ラストの落ちではさらにぶっ飛んで最後までブラックユーモアを楽しめた。
「愛するアーネストは 本当に手に入れたのです 永遠の命を」  

2024.5 NHK BSで鑑賞(プレミアムシネマ・字幕:益江貴子)
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