べらし

昭和元禄 TOKYO196X年のべらしのレビュー・感想・評価

昭和元禄 TOKYO196X年(1968年製作の映画)
3.3
GSが登場する数ある邦画でもバンドが劇中で1曲も披露せず、ちゃんとストーリーに絡んでくるような作品はこれくらいだろう。

とにかく最初から最後までマジメ、マジメ。ベトナム情勢も三里塚闘争もゴーゴー喫茶も、空前の繁栄と平和を謳歌するニッポンを他の邦画各社のように見世物にしたりせずこれでいいのだろうかと真剣に悩んでみせる。もちろん、全てが全てストーリー展開にうまく絡んでいる訳ではないが、東宝という会社と恩地日出夫という監督にはそれで良いのではないかな。
あと主役カップル(?)の演技が自然で実に魅力的。特に騙していた女の方が涙ながらに打ち明けてからはグッと良くなる
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