かぴばる

スタンド・バイ・ミーのかぴばるのレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
4.5
ノスタルジーを凝縮した結晶のような映画。反抗的な子どもは減り、不良が格好いいという価値観も廃れ、こんな子供時代を送った過去を持つ人はいなくなったかもしれない。私自身、典型的ないい子だったので共感はできなかった。それでも胸を打ってくるのがこの作品。おそらく、上に述べたような表面的なことだけでなく「もう戻らない少年時代の思い出。忘れてしまった葛藤や閉塞感、無力感」といった、普遍にして不変のテーマをけして長くない尺の中で濃密に伝えてくるからに違いない。