このレビューはネタバレを含みます
荒廃した世界の描写が美しいSF大作。
擦られまくった「猿の惑星」シリーズ、なんと堂々の10作目らしい。リブート作品は1作目の『創世記』以降ついていけてなかったものの、今作はこれまでの作品未履修でも楽しめるとの話を聞き鑑賞。これは間違いなく、前知識は特にいらなかった。
物語は驚くほどキャンベルの「英雄の旅」をなぞった超王道の成長・冒険譚。主人公の若きノアが故郷を旅立ち、出会いと別れがあり、成長した末に望むものを手に入れ、故郷に戻ってくる。驚きはない展開だが安心して観られる。
人類が衰退して数百年?数千年?の地球の景色は、圧巻の映像美で素晴らしい。森に埋もれた建築物好きな方は、それ目的だけで観ても後悔しない出来栄え。
新シリーズとして今後の展開にも期待できるが、それはさておきこのまま第1作に繋げちゃっても別にいいのがズルいところ。