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スタンド・バイ・ミーのKのレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
3.8
常時劇場版のジャイアンみたいなリヴァー・フェニックス。もっと無邪気な感じの子供達の話だと勝手に思っていたので、煙草片手にトランプしてる所でヨッシャ、とほくそ笑んだ。良い子ちゃん達よりワルガキどものほうが好きだ。テディの顔が良い。いや全員ビジュアルは素晴らしい。公開当時同年代くらいだった女の子達の間ではアイドルみたいに「誰派?」みたいな会話がなされてたんじゃないかとすら思った。クリスの怒りと涙にホアキンを重ねてしまうのは失礼だと分かっていながらもついそう見えてしまって少し嬉しいような寂しいような気分になる。「ブタケツ」のストーリーの悪夢的イメージ、昭和のホラー漫画っぽい。ヒルに玉を噛まれて血を流したのは破瓜のメタファーで、ゴーディが旅と物語そのものという二つの終着点を担えたのは彼が誰よりも先に大人になることが出来ていたからだ、とか考えるのはさすがに行き過ぎた邪推か。
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