~少年たちのひと夏が紡ぐ、かけがえのない友情の足跡~
Stand by Meは小さい作品だが、当時の他の作品の中で誇り高く堂々と歩く巨作。
男性の繊細さや脆さと葛藤、その中にある力強さと成長。これは若い年齢層だけにあらず、社会人になっても響くものがある。
「スタンド・バイ・ミー」は、スティーヴン・キング原作の短編をロブ・ライナー監督が映画化した青春映画の傑作である。少年4人が“死体探し”をきっかけに旅に出るが、その道中で味わう小さな冒険や恐れ、そして仲間と過ごす時間が、かけがえのない思い出へと変わっていく。
リバー・フェニックス、ウィル・ウィートンら子役たちの自然な演技が、淡い郷愁とともに青春の儚さを伝える。おすすめのシーンは、列車の橋を渡る場面。スリルと友情の尊さが一気に溢れだす緊迫感は見逃せない。ノスタルジックな音楽も映画を彩り、観終わった後には、少年時代に戻りたくなる不思議な気持ちに包まれる名作である。