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スタンド・バイ・ミーのmatsuboのレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
5.0
新所沢PARCOの閉館にともなうレッツシネパークの閉館、寂しいかぎりです。「シネパークで楽しむ最後の映画たち」で本作を観てきました。

初めて観たのは、中学生のとき。映画教室のような催しで学校の体育館で観ました。当時のわたしは自分自身のジェンダー・アイデンティティに揺らぎを感じており、男の子に生まれたかったという気持ちが強かったので、映画の中の4人の少年たちの友情をうらやましく、眩しく感じていました。

今の価値観で見直すとホモソーシャルな関係とみなされてしまうのかもしれませんが、やはりそこには青春の苦悩ときらめきがあり、感傷に浸ってしまいました。
今は負の側面で語られることの多いホモソーシャルな関係ですが、男子グループ、女子グループどちらにも入りきれなかったノンバイナリーの身としては、やはりいつまでも憧れがあるんですよね。

いま、またこの作品を映画館で観られてよかったです。ありがとうレッツシネパーク。
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