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落下の解剖学のmatsuboのネタバレレビュー・内容・結末

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

評判がよくて観に行ったけど、あまり好きになれなかった。最近、カンヌのパルムドール作とか追ってないのでこういう映画の見方を忘れてしまっているのかも。

ほぼほぼ法廷の場面なのに法廷ものじゃないっていうのが…
フランスの裁判って実際にあんな感じなの? 検事も弁護士も誰も論理的に話してない。勝手な推測を勝手に口にするだけ。こんなに論理的じゃない法廷シーンは初めて見たよ。さすがに実際の法廷はあんな感じじゃないよねとは思うけど…

夫の死をめぐるミステリーでないのはわかるし、法廷ものでもないことはわかる。真実の見え方や言語にまつわること、作家の業みたいなことが描きたいんだろうけど、だとしたらそれにふさわしい舞台立てがもっとほかにあったのでは。

肝心の夫婦喧嘩の録音テープのところは映像にしないほうがよかった気がする。まあ、録音テープ流す法廷の映像じゃさすがにきついけど。

終始イライラしながら観ていた法廷シーンですが、「マドモワゼルと呼ばないでください」のところだけはスッとしました。

どこか不気味な顔つきの犬がいい演技? をしてたので、犬の受賞には納得。

字幕翻訳:松崎広幸
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