saito

帰らない日々のsaitoのレビュー・感想・評価

帰らない日々(2007年製作の映画)
3.5
重たい映画。。

ホワキンフェニックスは元々持ってるもの(?)が、病み、黒い暗い感じ、薬漬けの役とか本当の似合うと思うんだけど、そんなホワキンフェニックスが健康で善良な父親を演じたときに、おかしくなり狂気をもっていく様が、どっちが悪人(殺人犯)なのかわからないようなつくり、うまくできているなと思った。あの狂気はちょっときつい。自分が妻だったら、受け入れられるかな。ひき逃げ犯に同情させるつくりは、なるほど。と。

父親、妻、ひき逃げ犯
それぞれの心の有り様が少しずつ変化して、哀しみ、憎しみ復讐心、恐怖、絶望、囚われたり、閉ざされたり、開かれたりする中で、様々な葛藤が生まれ、ドラマが生まれる
子供は希望になっているし、とても敏感で鋭い、真理だったりする
対して大人がとてと小さくてみっともない

ホワキンはあまり演技を計算してやってるように見えない、、
内側から来るもの、自分の人生経験的なものをよく使ってそこから仕草を生んでいると思う
あれだけの狂気を演じるにはとても苦しかったのではないだろうか。。
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