"私が信じているのは、そこら中でささやかな奇跡がひそかに起きているということ"
【STORY】
義理の娘へのプレッシャー、頭がおかしくなった息子、教派の対立と恨み、"神がいるならなぜこんな不幸に"という絶望。
狭いコミュニティを通して深く描く、信仰と怨恨、赦しのドラマ。
【感想】
《C. T. ドライヤー3貫》2貫目
内容だけなら30秒で話せそうなストーリーなのに、その中での人間の衝突や苦悩や葛藤をとても濃厚に描く。これが歴史に残る巨匠の力か、と実感。
"神""奇跡"といった物理的に知覚が困難なものをどう解釈し、どう生きるか。見えないものを信じ、見えるものを信じない人々…哲学させられた。
滅多に観られない傑作を観る機会、嬉し過ぎる!
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観た回数:1回
直近の鑑賞:映画館(21.12.25)