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一日だけの淑女の土偶のレビュー・感想・評価

一日だけの淑女(1933年製作の映画)
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「おとぎ話を信じるか?」
ニューヨークの街角で、ピンチに陥ったリンゴ売りのアニーを行きがかりで助けることになってしまったギャングから知事に至るまで、大勢のニューヨーカーが一致団結する(?)物語。

アニーがドレスアップしたマンベル夫人登場にギャングたちが思わず帽子を脱いじゃう(笑)とか笑えるし、シングルマザーで長年スペインの修道院に預けた娘には上流階級を偽装することでこの騒動になってしまうのに、手助けするはずの判事もおいおいという盛りでさらに爆笑。
ギャングも銃をぶっ放さない(誰も死なない)し、路上で生きる庶民とギャングとの日常の繋がりを描いていて確かにおとぎ話だけど悪い気がしない。

プドフキンの「母」で社会主義リアリズムをこれでもかというぐらい見せつけられて、同じ時代に片やキャプラが撮る母ものの明るさが可笑しい。

手下がなぜシェークスピアなのかしらね。
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