ジャイロ

一日だけの淑女のジャイロのレビュー・感想・評価

一日だけの淑女(1933年製作の映画)
3.7
「人間というのは妙な生きものよ。悪いことをしながら善いことをし、善いことをしながら悪事を働く」

大好きな長谷川平蔵の言葉です。

この言葉を地で行く映画なんだろうなぁきっと。


DVDを再生すると淀川さんの解説から始まる

淀川長治さんの世界クラシック名画100撰集(4)

フランク・キャプラさんですね淀川先生。所々設定違ってるけど、合ってますよね淀川先生(笑)


アップル・アニーが自宅でいつも流す音楽に近所の人たちがうっとりするのですが、これだけで下町の人情というか、皆で肩寄せ合って生きている感じ、そういった匂いがしてくる。なんだか江戸時代が見えてくるのは気のせいかな。

貧しいアニー。ジンをガブ飲みするアニー。そんなアニーの大ピンチに、ギャングたちが一肌脱ぐの?もしかして?

消される!!!

(;´゚д゚)アワワワ

このブン屋、消される!!!!(笑)

そして突如あらわる日本人(笑)

からの~年齢詐称!!(びっくりした)

水が高い所から低い所に流れるように、権力の高い所から低い所に流れる小言(笑)

機関銃と催涙弾の嵐が吹き荒れるかもしれない一夜限りのパーティーが…ぎこちないにもほどがある大パーティーが、今始まろうとしていた…(笑)

楽しい

フフってさせられるのは、演出がいいんだろうなぁこれ。

そしてなんという粋なはからい

うんうん

わかるよわかる

人生、捨てたもんじゃないなって思えてくる。

甘ったるい砂糖でできたキャプラ・コーン。理想を追い求めるその味は、甘いお菓子というよりも、何故だかあったかい甘酒の味がしました(笑)

まんまと乗せられて幸せな気分に浸るのがまた楽しいですね。

淀川さん曰く、フランク・キャプラはこの映画の話が好きで好きで『ポケット一杯の幸福』という題で、もういっぺん映画を作ったんだそうな。なるほどこっちはベティ・デイヴィスか。これは是非とも観なければ…