ここはどこの国？メキシコ？ いや、スペイン…バルセロナ。 この国にも貧困は根付いている。
移民はどこの国でも社会の底辺に生きている。 果てしない貧困の中で、不幸に見舞われるウスバル。 余命わずかな男の苦悩と生きる力、 子供たちへの愛情が見ていて苦しいほど伝わってくる。
BIUTIFULという題名がまたいい。 満足に教育を受けられなかった父の環境が貧困を生み 子供へ連鎖していくのか。 あの後子供たちはどうなってしまうのか。 おそらく貧困の中で父と同じ道を歩むのかと思うとやりきれない。
ただ、愛情を残すことができたのは救いだ。 この映画は後からジワジワとくるやつだ。少しするとまた見たくなると思う。
そしてハビエル・バルデムの演技が素晴らしく、映像も素晴らしい。
