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BIUTIFUL ビューティフルのokiaのレビュー・感想・評価

BIUTIFUL ビューティフル(2010年製作の映画)
2.7
突如末期がんを宣告された主人公が残された人生の中で改めて生の意義を見つめ直すさまをJ・バルデムの主演で鮮烈に描き、第63回カンヌ国際映画祭男優賞に輝いた感動作。

「21グラム」「バベル」など、これまで一貫して、複数の登場人物の人生が互いに交錯するさまを重層的な群像劇形式で描いてきたA・G・イニャリトゥ監督。その彼が本作では、主人公をただひとり、物語の舞台も1カ所に限定し、自らの死に直面した彼が苦悩するさまを、真正面から見つめるというシンプルな作劇術に初挑戦。バルデムの鬼気迫る熱演を得て、観る者の心を深く揺さぶる感動作に仕上がった。本作の源泉の一つとなった黒澤明監督の名作「生きる」が劇中に引用されているのも、映画ファンは見逃せない。

※初回放送時の情報を掲載しております。

原題

Biutiful

製作年/製作国/内容時間

2010年/スペイン/メキシコ/148分

ジャンル

ドラマ
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