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BIUTIFUL ビューティフルのmaiのレビュー・感想・評価

BIUTIFUL ビューティフル(2010年製作の映画)
3.8
アレハンドロ監督はどうしてこんなに命の重さをジワジワと強く訴える作品を作るのが上手いんだろう。もうほんと天才。
「アモーレスペロス」、「21g」、「バベル」、どれも人間のリアルな生活の中で転がる「生と死」を描いていて、私の自己啓発的な映画としてお気に入りの作品なのだが、この「ビューティフル」も最後は「命とは?生きるとは?」と問わずにはいられなかった。

人それぞれの答えがあると思うけど、私はその答えは一つに行き着くことはなく、常に探しながら、そして形を変えながら生きていくのかなぁと思っている。
そしてこの作品はパパの子供に対する愛情に涙なしでは見れません。
あと衝撃の裏切りのシーンがあるんだけど、どうしようもない事が自分の周りで起きても、受け入れられるようになりそうなくらい観ていて辛かった。悲しいね、人間ってそうだよね、と諦観を持ちながら生きていくのはある意味心穏やかに生きていく知恵なのかな。
アレハンドロ監督は私に本当に沢山の強く生きていく術を教えてくれました。
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