マチャアキ

十代 恵子の場合のマチャアキのレビュー・感想・評価

十代 恵子の場合(1979年製作の映画)
3.3
【森下愛子勝手に三部作】
〝もっとしなやかに もっとしたたかに〟と同年1979年製作の〝十代 恵子の場合〟

〈ちょっこネタバレ〉
👩🏻高校生の恵子は、真面目だが成績が上がらず模試の結果も今ひとつ。担任からは先々のことを考え直した方が良いと叱責され、家庭においても特に父親から圧力をかけられていた。情緒不安定な状態の恵子は、友人たちからも距離を置くようになり、いつもとは違う学校から離れた図書館へ向かう。そこで出会った学生に誘われ、ひと不良の仲間に。楽しいからとパーティに誘われ(いわゆる🎫パー券)、その費用(3,000円)を工面するために📚書籍を古本屋へ持ち込む。店員の🙍🏻‍♂️杉山(風間杜夫氏)が査定にあたる。3,000円に満たなかったが、恵子に一目惚れしたこともあって大サービスしてしまう。このこともあって、杉山は古本屋を辞めることに。青年の優しさに触れ、恵子もまた杉山に好意を抱くのだった。📚書籍を売って💴金に換え、学校の制服を駅のロッカーに詰め込んで夜な夜な遊びまくるの繰り返し。或る日、🕺鉄(三浦洋一氏)という男に危ういところを助けられたことが切っ掛けで関係を持つようになる。この鉄という男は暴力団員で、知った頃にはもう遅かった。レイプされ、妊娠、そして中絶。クスリにも手を出し、美人局的な詐欺行為にまで及ぶ。
鉄の失態によって、組から追われる身となった鉄と恵子は🏘田舎町へと逃げ込む。恵子はソープランドで働き、その金を使って鉄は麻雀、パチンコと賭事に走る。鉄はクスリを調達に一人、元の🏙街へ出掛ける。街で待っていたもの、それは。。。
片や、田舎町に残された恵子は、🚛運送の仕事をする杉山と再会するが、すでに恵子の体は禁断症状が出て💉ヤク中となっていた。
真面目な女子高生が見事なまでに転落するバッドエンドストーリー。しかし、多少救われるラストとなっている。
同じ転落ということであれば、1983年製作の〝積木くずし〟の方が悲惨かもしれない。
恵子役の森下愛子氏の初主演作となる。
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