【ゴースト・ニューヨークの幻】の脚本家の作品にしてはあまり良く出来た脚本とは云えない。
そもそも主役級のキャラが3人もいて、それぞれがストーリー上直接絡む訳でもないなんて無理がある。
ただしそんな欠点があるにも関わらず、出来上がった作品がまとまりがあるのは"極限状態"でのキャラ描写に演出が長けているからだ。
いや、長けているとは褒めすぎかも。要するに矢継ぎ早に極限での人間の別れを見せられたらそりゃ泣きますよ。事実馬鹿みたいに泣いた。
しかし2時間で描ききれない尺の問題があるし、TVのミニシリーズ向けの題材だと思った。
悪い映画ではないし好きな作品ではあるが、質としてはまだ【グリーンランド】の方が良く出来ていたかも。