あさ

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐のあさのレビュー・感想・評価

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前作からアナキンは8割方ものごとをオビワンのせいにするけど、本人の前では普通にしてる情緒ジェットコースターマン。オビワンは父親ではないけれども、母親やパドメへの理性を失うほどの愛を含め、エディプスコンプレックス的な何かを感じちゃう。

初っ端の気絶オビワンに急にキュンさせられて困った。ブリティッシュサウンドのオビワン、とても可愛い。今回面白くなるゾ〜とぶち上がるも新3部作ラストだから当たり前に鬱展開は待っていた。

「民主主義」という単語を頻発する共和国軍vs…となると、初見からして圧倒的正義に映る共和国側がどうしても「理想を掲げるアメリカ」像に見えてしまう。2015年まで中国で40年間上映されていなかったのも納得する。
シス堕ちしたアナキンとオビワンの口論を聞きながら、ここでも「正義」ってことごとく定義が不安定だと感じてしまう。正義から見たら、対極が掲げる正義は結局のところ悪になる。進撃の巨人でも同じこと思った気がするがそっちもまだ最終巻読んでないや。

あまりにも再会と死が結びついているアナキン(ベーダー卿)の人生。血の繋がりがない誕生から、愛する人と運んだ双子の命なんて尊くない訳ないやん。パドメ救いたくて堕天した男が我が子にデレデレにならない訳ないはずじゃん。"I'm your father." "Nooooo!!!"(うろ覚え)って言われちゃうもんね。反抗期すっ飛ばしだからね。泣くわ。妻子にデレデレアナキン光ルート考えちゃう。

ずっと覚悟してたよりは長くなく、何となくここから先はまた時代も変わり別物なのかなと括ってしまうのでひと段落。最初から最後まで大枠の戦争構図がほぼ理解できんかったが正味面白かった、というのもなんか恐れ多いのだけれども。
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