Nana

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐のNanaのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

約8年ぶりの2回目の鑑賞で、8年前はⅣからⅥ、ⅠからⅢの順で一周して、今回はIから観直しました!

アナキンとパドメは結ばれて、共和国vs分離主義(と見せかけたシスvsジェダイ)の戦いはいよいよ大団円になるエピソード。
真面目に書いたので長文です!

アナキンはIIから描写されていた通り、母親シミの死、愛するパドメが出産時に命を落とす予知夢、ジェダイ評議会による過小評価、その一方で実力を買ってくれるパルパティーンへの親近感で、精神的にかなり不安定な状況。

そんな中、ヨーダやメイス、オビワンからの指示でパルパティーンを監視することに後ろめたさを感じていたが、パルパティーン自らダースシディアスだと明かしたことをきっかけに、やはりジェダイとしての責務を全うしようとメイスにそのことを伝える。
ところがやはり母親を救えなかった虚しさとパドメを失う恐怖に感情が支配されて、メイスがパルパティーンにとどめを刺そうとした時に、メイスを倒してしまう。(きっと自分を買ってくれていた人を殺すという後ろめたさと、武器を持たない敵を殺すというジェダイの掟に背く状況と、ここでパルパティーンが消えるとパドメを救う手立てがなくなるという恐怖から、反射的にメイスを殺してしまったんだろうなぁ。)

一方でクローンの反乱(というより正確にはパルパティーンの帝国独裁主義への対抗勢力の一掃)に気付いたヨーダとオビワンは生き延びて、その話がオビワンからパドメに伝わったことはとても残酷だったな。
パドメからしたらアナキンは愛する人だけど、オビワンはそのマスターで信頼を寄せている人でもあったわけで。。。
実際オビワンの話が真実であると分かった時の絶望と言ったら、愛する人が変わってしまっただけでなく自分が信じてきた理想に相反する思想を掲げる勢力に加わり、かつ仲間や子供も殺しているなんて、それは生きたいと思う力が低下するのは必然。
つまるところ、パドメの死因は(悪く言えば)アナキンの愛が独りよがりで感情的なものだったがゆえだと思うと皮肉だな。と思いつつ、大きく深い愛で結ばれていても、一歩間違えるとその気持ちは諸刃の剣となってその愛は消えるんだなぁと思うとアナキンに限った話ではない。

登場人物たちの気持ちにフォーカスしてここまで書きましたが、この後のアナキンvsオビワンの戦いはシリーズ通しても緊迫感と迫力が桁違いだと思っていて、私は1番好きです!

オビワンがアナキンを追い詰めたけれど最後にとどめを刺さなかったのは、やはり弟だから?あるいは、シスのフォース(死人を蘇らせる力) を把握してないからあの状態から治癒できると思ってなかったから?
いずれにせよ、つめの甘さによるシスの支配が後の時代(Ⅳ-Ⅵ)にまで波及するわけだけど。。。
でもオビワンがなんだかんだ1番好き笑

なんとか生き延びたダースベイダー(アナキン)は、パドメの死を知ってジェダイを裏切ってシスに加担したことを後悔するのかなと思ったけど、特にそんな描写はなく、改めてⅣ-Ⅵのダースベイダーの心情や描写を丁寧に観たいと思いました!

映像は古くなるけどここからⅣ観直して一つの歴史を知るの、めちゃくちゃ楽しみだな😊
Nana

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